オカザえもん兄

よく似た兄

岡崎公園の花時計

人気絶頂で多忙を極めたオカザえもんは体調を崩してしまい、イベント出演などの業務をこなすことが出来なくなってしまいました。 その時代役として登場したのが「オカザえもん兄」です。 兄の本名は岡崎衛門之丞(おかざきえもんのじょう)といい、額田郡でもなく西尾市でもなくれっきとした岡崎市出身の由緒正しいゆるキャラです。 生年月日はオカザえもんよりも数年前(兄なので当然です)で1967年の1月1日、額田町合併記念日になっています。 体重はオカザえもんと同じく60キロですが身長は10センチ低く170センチ、弟よりもややぽっちゃりしたスタイルなのでしょうか。 助っ人として登場したオカザえもん兄ですがこれからもピンチの時には駆けつけるようで、2人が一緒に参加したイベントもあります。 野暮な人の中にはきっと「どうせ外側が違うだけで中身は同じなんだろ」とか「話題づくりで二人目の設定作っただけなんじゃないの」という捻くれた意見をネットの掲示板に書き込むような行動をとる人も現れると予想されましたが、2人が同時に出現することでそんな相手を黙らせることに成功しました。 兄と弟が別人であるのはもはや疑うことのできない事実なので、同一人物がなりすますだけのことではないかという疑念を見事に打ち消したのです。 ふたりの見た目はほとんど同じで、多少は違う部分もあるようですが素人には区別がつかないレベルの差異しかありません。 見慣れている人ならちょっとした違和感から気付くかもしれませんが、オカザえもんですよー、と紹介されたのがオカザえもん兄だとしても、85%のお客さんはそれを信じてしまいそうなほどにそっくりの容姿をしています。 あえて見分け方のポイントを探すと、兄の方が少し髪の毛が長くオカッパのような髪形になっているような気がしないこともありませんが、これも普段のオカザえもんを知らなければ気がつかない程度の違いでしかありません。 身長が10センチ違うならそこで見分ければいいじゃん、と思っても二人が横に並んでいなければ意味がありませんし、公称180センチのキャラだけどそんなに高身長には見えないから偽者、すなわち兄の方だな!と見破るのは困難です。 ただの人間なら10センチもサバを読んだらばれるでしょうが、ゆるキャラだとそのへんは気がつかないというか規格が人間ではないのでおよそなんセンチ、という読みがうまく働かないのです。 これは岡崎市のゆるキャラだけのことではなく、岩手県のゆるキャラでも正確に身長を見破ることはなかなかできません。 生身の人間、ごく普通のスタイルの人間相手なら身長160センチ位か、170センチ位か、それとも180センチはありそうかを見抜くことは非常に簡単です。 ですが異空間ともいえるイベント会場に姿をみせるゆるキャラを相手にした場合は自分の中の身長測定センサーが正常に機能せず、それどころか身長を気にするきっかけすら与えられることがないので、よっぽどありえない身長でなければ手放しでその姿をほとんどの観客は受け入れてしまうでしょう。 一応兄の特技はボックスステップということですので、これを披露したのなら弟の方ではないかもしれない、と勘ぐることはできますし、バツイチの弟よりも上を行くバツニなのでそこから見破ることも不可能ではないかもしれませんが、パッと見ただけではほとんど同じようなまるで双子のような姿をしています。 つまりは兄・弟が単体でイベント会場に現れた場合に告知無しではどちらなのかを判断するのはとても困難ですが、それは同じキャラで一人二役を場面によって使い分けているということには結びつかず、実際に兄弟の2人が存在することを否定できる証拠にはなり得ないというわけなのです。